アロフェン置換処理を施した煆焼アロフェン型ジオポリマーの微細構造に関する検討

アロフェンは、高比表面積を有することから低コストな吸着材として注目を集めている。本研究は、煆焼アロフェンの一部をアロフェンで置換し、置換したアロフェンがジオポリマーの微細構造に及ぼす影響に関して検討した。その結果、アロフェン置換率の増加に伴い、アロフェン同士が結合することで巨大な空隙が生成し、圧縮強度が低下する結果を示した。一方で、水銀圧入法の結果やSEM画像より、アロフェン置換率によってはアロフェンが構造を崩さない状態でGP内に取り込まれることを確認した。以上より、圧縮強度を考慮した配合設計を行うことで、アロフェンの吸着性能を活かしたコンクリート開発への可能性が示唆された。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 78; no. 1; pp. 562 - 570
Main Authors 斎藤, 豪, 佐藤, 光晟, 山崎, 陽斗, 佐伯, 瑠華
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2025
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.78.562

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Summary:アロフェンは、高比表面積を有することから低コストな吸着材として注目を集めている。本研究は、煆焼アロフェンの一部をアロフェンで置換し、置換したアロフェンがジオポリマーの微細構造に及ぼす影響に関して検討した。その結果、アロフェン置換率の増加に伴い、アロフェン同士が結合することで巨大な空隙が生成し、圧縮強度が低下する結果を示した。一方で、水銀圧入法の結果やSEM画像より、アロフェン置換率によってはアロフェンが構造を崩さない状態でGP内に取り込まれることを確認した。以上より、圧縮強度を考慮した配合設計を行うことで、アロフェンの吸着性能を活かしたコンクリート開発への可能性が示唆された。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.78.562