煆焼アロフェン型ジオポリマーの最適溶液組成と煆焼時間に関する検討

本研究では、アルカリ溶液組成と煆焼条件を調整し、発熱性状を抑えた煆焼アロフェン型ジオポリマーの最適な配合条件について検討した。その結果、アルカリ溶液組成はNa/Si比1.03、含水率65%以下に調製した場合で高い機械的特性を保ちつつ、発熱性状を抑えられることが明らかになった。また、GP化の進行は多少遅れるものの、800℃で1時間煆焼したアロフェンを用いることで練混ぜ時の発熱量が少なく、安定した強度を担保できる配合が可能であることが分かった。以上より、Na/Si比1.03、含水率65%以下、煆焼時間1時間の3条件を満たすことでジオポリマーの発熱性状を抑えつつ、強度発現性状を損ねない配合が可能であ...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 77; no. 1; pp. 558 - 566
Main Authors 斎藤, 豪, 佐伯, 竜彦, 宮下, 綾乃, 佐藤, 光晟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 29.03.2024
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.77.558

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Summary:本研究では、アルカリ溶液組成と煆焼条件を調整し、発熱性状を抑えた煆焼アロフェン型ジオポリマーの最適な配合条件について検討した。その結果、アルカリ溶液組成はNa/Si比1.03、含水率65%以下に調製した場合で高い機械的特性を保ちつつ、発熱性状を抑えられることが明らかになった。また、GP化の進行は多少遅れるものの、800℃で1時間煆焼したアロフェンを用いることで練混ぜ時の発熱量が少なく、安定した強度を担保できる配合が可能であることが分かった。以上より、Na/Si比1.03、含水率65%以下、煆焼時間1時間の3条件を満たすことでジオポリマーの発熱性状を抑えつつ、強度発現性状を損ねない配合が可能であることが示唆された。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.77.558