VI.Helicobacter pylori感染陰性時代の消化管疾患:胃食道逆流症(GERD)
胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)は1990年代後半より増加してきており,有病率は成人の10~20%と推定される.Helicobacter pylori(H. pylori)感染は胃粘膜萎縮,酸分泌能低下を介してGERDに影響を与えてきたことから,一般にH. pylori感染とGERDは負の関係にある.除菌後GERDは一過性で軽症であり,一部のGERDは除菌により改善する.H. pylori感染陰性時代のGERDには日本人の酸分泌能,生活習慣,肥満,内臓脂肪,薬剤などが影響を与える....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 106; no. 1; pp. 47 - 51 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2017
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.106.47 |
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Summary: | 胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)は1990年代後半より増加してきており,有病率は成人の10~20%と推定される.Helicobacter pylori(H. pylori)感染は胃粘膜萎縮,酸分泌能低下を介してGERDに影響を与えてきたことから,一般にH. pylori感染とGERDは負の関係にある.除菌後GERDは一過性で軽症であり,一部のGERDは除菌により改善する.H. pylori感染陰性時代のGERDには日本人の酸分泌能,生活習慣,肥満,内臓脂肪,薬剤などが影響を与える. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.106.47 |