混合セメントを基本とした舗装用コンクリートの諸性状およびCO2排出量

近年、地球温暖化の進行が深刻な問題となっていることから、舗装工事においてもCO2排出量低減の取り組みが重要であると考えられる。そこで、セメント製造時のCO2排出量低減が可能な高炉セメントB種を使用した舗装用コンクリートについて、基礎性状の把握、性能向上の検討、CO2排出量の算出を行った。その結果、高炉セメントB種を使用した場合、材齢28日の曲げ強度は普通セメントと同等の値を示し、早強セメントとの混合により凝結性状、初期強度の向上が確認された。また、高炉セメントB種を単体で使用した場合はN3およびN5交通以上で、早強セメントを混合した場合ではN6交通以上でアスファルト舗装より少ないCO2排出量を...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 68; no. 1; pp. 283 - 290
Main Authors 山手, 孝昭, 河合, 研至, 新見, 龍男, 藤井, 保浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2014
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.68.283

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Summary:近年、地球温暖化の進行が深刻な問題となっていることから、舗装工事においてもCO2排出量低減の取り組みが重要であると考えられる。そこで、セメント製造時のCO2排出量低減が可能な高炉セメントB種を使用した舗装用コンクリートについて、基礎性状の把握、性能向上の検討、CO2排出量の算出を行った。その結果、高炉セメントB種を使用した場合、材齢28日の曲げ強度は普通セメントと同等の値を示し、早強セメントとの混合により凝結性状、初期強度の向上が確認された。また、高炉セメントB種を単体で使用した場合はN3およびN5交通以上で、早強セメントを混合した場合ではN6交通以上でアスファルト舗装より少ないCO2排出量を示した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.68.283