聴覚・視覚等障がい者と共に楽しむ ユニバーサルな音楽・美術ワークショップの実践と考察

徳島県立近代美術館と協働し , 聴覚障がい者・視覚障がい者などが参加するユニバーサルな音楽・美術 ワークショップを 2015 年から 2022 年の間に 4 回実施した 。 これらの活動を概観し , ユニバーサルな音楽・美 術ワークショップの音楽学習上の意義を ,① 音楽を身体全体で感受できる ,② 感受した音楽を様々な媒体で 表現することにより鑑賞が深まる ,③ 様々な人が参加するユニバーサルな活動により , より多様な鑑賞の共 有が可能になる , と考察した 。 このワークショップを他機関でも実施可能とするため , 活動の留意点を抽出 し , 事前準備として ① 情報保障と会場設定 , 活...

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Published in植草学園大学研究紀要 Vol. 16; pp. 13 - 23
Main Author 髙木, 夏奈子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 植草学園大学 31.03.2024
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ISSN1883-5988
2433-555X
DOI10.24683/uekusad.16.0_13

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Summary:徳島県立近代美術館と協働し , 聴覚障がい者・視覚障がい者などが参加するユニバーサルな音楽・美術 ワークショップを 2015 年から 2022 年の間に 4 回実施した 。 これらの活動を概観し , ユニバーサルな音楽・美 術ワークショップの音楽学習上の意義を ,① 音楽を身体全体で感受できる ,② 感受した音楽を様々な媒体で 表現することにより鑑賞が深まる ,③ 様々な人が参加するユニバーサルな活動により , より多様な鑑賞の共 有が可能になる , と考察した 。 このワークショップを他機関でも実施可能とするため , 活動の留意点を抽出 し , 事前準備として ① 情報保障と会場設定 , 活動場面として ② 受容的・共感的な場の創出 ,③ 導入となる補 助的な活動の設定 ,④ 活動のための合理的配慮 , 活動後として ⑤ 障がい者の主体的な参加を可能にする関わ り , の 5 点に整理した 。
ISSN:1883-5988
2433-555X
DOI:10.24683/uekusad.16.0_13