A.L.P.S. Olecranon Plateを用いた肘頭骨折の治療成績

ALPS Olecranon plateを用いて内固定を行った肘頭粉砕骨折18例18肘(平均年齢64.8歳)の治療成績と問題点について検討した.骨折型はColton分類group 2C:8例,2D:7例,4:3例であった.近位小骨片を有する10例にファイバーワイヤーによる締結を追加した.全例骨癒合を認め,JOA-JEA scoreは平均91.6点,Mayo elbowperformance scoreは平均95.0点,Quick DASHは平均12.6点であった.またplate遠位固定後も骨に合わせてplate近位を3次元のin-situ bendingが可能で,近位screwの刺入位置を調節...

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Published in日本肘関節学会雑誌 Vol. 26; no. 2; pp. 67 - 70
Main Authors 高井, 信朗, 友利, 裕二, 南野, 光彦, 小寺, 訓江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本肘関節学会 2019
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ISSN1349-7324
2434-2262
DOI10.24810/jelbow.26.2_67

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Summary:ALPS Olecranon plateを用いて内固定を行った肘頭粉砕骨折18例18肘(平均年齢64.8歳)の治療成績と問題点について検討した.骨折型はColton分類group 2C:8例,2D:7例,4:3例であった.近位小骨片を有する10例にファイバーワイヤーによる締結を追加した.全例骨癒合を認め,JOA-JEA scoreは平均91.6点,Mayo elbowperformance scoreは平均95.0点,Quick DASHは平均12.6点であった.またplate遠位固定後も骨に合わせてplate近位を3次元のin-situ bendingが可能で,近位screwの刺入位置を調節でき,強固な初期固定が得られる利点がある.しかし近位骨片が粉砕,小骨片の場合,近位スクリュー径3.5mmでは太く,症例に応じて2.7mm径を持つVALCPやVariAxを使用すべきと考える.
ISSN:1349-7324
2434-2262
DOI:10.24810/jelbow.26.2_67