連続酸素飽和度モニタリングを用いた気管支鏡検査当日の睡眠時における酸素飽和度低下の検証

気管支鏡検査前後のリスクアセスメントは,気管支鏡検査を安全に実施するために重要である.しかし,気管支鏡検査当日の睡眠時の低酸素血症の有無を調べた報告はなく,我々は気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度について検証した.30症例で連続パルスオキシメーターを用いて,気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI)を測定した.その結果,気管支鏡検査前日に比べて気管支鏡検査当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI-3%)は有意に上昇し(P < 0.05),気管支鏡検査による低酸素をきたしていた.気管支鏡検査を実施する際には気管支鏡検査中だけではなく,気管支鏡検査後の睡眠時の低酸素...

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Published inJournal of UOEH Vol. 39; no. 3; pp. 209 - 213
Main Authors 川波, 敏則, 長神, 康雄, 石本, 裕士, 野口, 真吾, 矢寺, 和博, 迎, 寛, 加藤, 達治
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 学校法人 産業医科大学 2017
Subjects
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ISSN0387-821X
2187-2864
DOI10.7888/juoeh.39.209

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Summary:気管支鏡検査前後のリスクアセスメントは,気管支鏡検査を安全に実施するために重要である.しかし,気管支鏡検査当日の睡眠時の低酸素血症の有無を調べた報告はなく,我々は気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度について検証した.30症例で連続パルスオキシメーターを用いて,気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI)を測定した.その結果,気管支鏡検査前日に比べて気管支鏡検査当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI-3%)は有意に上昇し(P < 0.05),気管支鏡検査による低酸素をきたしていた.気管支鏡検査を実施する際には気管支鏡検査中だけではなく,気管支鏡検査後の睡眠時の低酸素血症にも注意すべきである.
ISSN:0387-821X
2187-2864
DOI:10.7888/juoeh.39.209