上腕骨遠位端関節内骨折(AO/OTA type C)に対するDouble Plate固定法による骨接合術の治療成績
Anatomical locking plateを用いたdouble plate固定法による骨接合術を行った上腕骨遠位端関節内骨折(AO/OTA type C)12例の治療成績および問題点について検討した.骨癒合については,全例で獲得することができ,術直後と最終観察時での矯正損失は認められなかった.術後可動域については,伸展平均 -10.5°屈曲平均119°であった.合併症については,何らかの尺骨神経の障害があった症例が12例中7例であった.Locking plateを使用したdouble plateによる骨接合術により早期リハビリテーションに耐えうる固定性を獲得することが可能であった.ただし...
Saved in:
Published in | 日本肘関節学会雑誌 Vol. 25; no. 2; pp. 82 - 84 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本肘関節学会
2018
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-7324 2434-2262 |
DOI | 10.24810/jelbow.25.2_82 |
Cover
Summary: | Anatomical locking plateを用いたdouble plate固定法による骨接合術を行った上腕骨遠位端関節内骨折(AO/OTA type C)12例の治療成績および問題点について検討した.骨癒合については,全例で獲得することができ,術直後と最終観察時での矯正損失は認められなかった.術後可動域については,伸展平均 -10.5°屈曲平均119°であった.合併症については,何らかの尺骨神経の障害があった症例が12例中7例であった.Locking plateを使用したdouble plateによる骨接合術により早期リハビリテーションに耐えうる固定性を獲得することが可能であった.ただし,合併症が多く,特に尺骨神経障害の発生率は高かった. |
---|---|
ISSN: | 1349-7324 2434-2262 |
DOI: | 10.24810/jelbow.25.2_82 |