特殊不整脈・状態と麻酔管理上の抗不整脈対策 (3)治療抵抗性不整脈(人工心肺離脱時を中心に)
開心術中の不整脈は心臓血管麻酔において麻酔科医が当たり前のように遭遇するものであるが,介入の方法とその必要性が手術の場面によって異なる.人工心肺前の不整脈については,抗不整脈薬や電気的除細動によって治療するよりも人工心肺の導入を急ぐ方がよい.人工心肺離脱時に発生する不整脈に対しては,ペーシングや抗不整脈薬,電気的除細動を適宜組み合わせて治療を試みるが,なおも持続する治療抵抗性の不整脈については,血行動態の安定化を目標として経皮的心肺補助装置の使用も考慮せねばならない....
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 4; pp. 606 - 610 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.32.606 |
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Summary: | 開心術中の不整脈は心臓血管麻酔において麻酔科医が当たり前のように遭遇するものであるが,介入の方法とその必要性が手術の場面によって異なる.人工心肺前の不整脈については,抗不整脈薬や電気的除細動によって治療するよりも人工心肺の導入を急ぐ方がよい.人工心肺離脱時に発生する不整脈に対しては,ペーシングや抗不整脈薬,電気的除細動を適宜組み合わせて治療を試みるが,なおも持続する治療抵抗性の不整脈については,血行動態の安定化を目標として経皮的心肺補助装置の使用も考慮せねばならない. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.32.606 |