道路橋の震後点検におけるUAV や自撮り棒の活用方法に関する実践的研究

大規模地震発生後の道路橋の点検では橋梁点検車の配備が困難である場合や資材・機材の不足により足場が設置できない場合も多く,その条件で支承部等の点検が強いられることも多い.そこで,足場が無い条件での点検手段として UAV や自撮り棒を活用することを念頭に置き,それらに取り付けたカメラを用いて変状を確実に取得することを目的とした実践的な研究を行った.その結果,単径間の小規模橋梁で近接が容易な道路橋の点検は近接目視のみで十分であった他,多くの床版橋や桁橋では自撮り棒が有効であったこと,桁高が高い上部構造では UAV が有効であった等の知見が得られた....

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Published inAI・データサイエンス論文集 Vol. 5; no. 3; pp. 272 - 285
Main Authors 吉谷, 薫, 大住, 道生, 小林, 巧
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2024
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ISSN2435-9262
DOI10.11532/jsceiii.5.3_272

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Summary:大規模地震発生後の道路橋の点検では橋梁点検車の配備が困難である場合や資材・機材の不足により足場が設置できない場合も多く,その条件で支承部等の点検が強いられることも多い.そこで,足場が無い条件での点検手段として UAV や自撮り棒を活用することを念頭に置き,それらに取り付けたカメラを用いて変状を確実に取得することを目的とした実践的な研究を行った.その結果,単径間の小規模橋梁で近接が容易な道路橋の点検は近接目視のみで十分であった他,多くの床版橋や桁橋では自撮り棒が有効であったこと,桁高が高い上部構造では UAV が有効であった等の知見が得られた.
ISSN:2435-9262
DOI:10.11532/jsceiii.5.3_272