心房細動を合併した収縮性心膜炎に対する心膜切除術において僧帽弁血流時間速度積分値(MV-VTI)の測定が治療効果の確認に有用であった1症例

収縮性心膜炎は,心膜石灰化をきたし心室の拡張が制限される致死的な疾患である.本症例では心房細動を合併し,さらにペースメーカーが留置されていたため,一般的な左室拡張能評価が困難であった.経食道心エコーを用いて僧帽弁血流時間速度積分値(MV-VTI:mitral valve-velocity-time integral)を測定することで,心房細動やペースメーカーの影響を受けず左室機能を評価でき,良好な経過を得ることができた....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 44; no. 5; pp. 524 - 529
Main Authors 北村 晶, 住井 啓介, 中川 秀之, 千葉 圭彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.09.2024
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.44.524

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Summary:収縮性心膜炎は,心膜石灰化をきたし心室の拡張が制限される致死的な疾患である.本症例では心房細動を合併し,さらにペースメーカーが留置されていたため,一般的な左室拡張能評価が困難であった.経食道心エコーを用いて僧帽弁血流時間速度積分値(MV-VTI:mitral valve-velocity-time integral)を測定することで,心房細動やペースメーカーの影響を受けず左室機能を評価でき,良好な経過を得ることができた.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.44.524