肺移植前後における骨格筋障害の臨床的意義と呼吸リハビリテーションの可能性

京都大学肺移植呼吸リハビリチームは,進行性肺疾患患者における肺移植前後の生命予後やQOLの向上を目指し,2013年に多職種で発足した.術前から重度の骨格筋障害を持つ患者に対し,チーム医療と研究活動を展開してきた.特に骨格筋障害が移植後の生存率やQOLに影響することを明らかにし,胸部CT画像を用いた新たな評価法を開発して予後関連指標としての重要性を導くことができた.これらの成果は国内外で発表され,今回学会賞を受賞するに至った.今後は,更なる研究成果を発信するとともに,評価および治療法の標準化や地域連携を通じて,より多くの患者への貢献を目指せるかが課題である....

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 34; no. 3; pp. 203 - 207
Main Authors 大島 洋平, 吉岡 佑二, 濱田 涼太, 芳川 豊史, 中島 大輔, 池田 政樹, 大島 綾子, 佐藤 晋, 田辺 直也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 25.08.2025
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.34.203

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Summary:京都大学肺移植呼吸リハビリチームは,進行性肺疾患患者における肺移植前後の生命予後やQOLの向上を目指し,2013年に多職種で発足した.術前から重度の骨格筋障害を持つ患者に対し,チーム医療と研究活動を展開してきた.特に骨格筋障害が移植後の生存率やQOLに影響することを明らかにし,胸部CT画像を用いた新たな評価法を開発して予後関連指標としての重要性を導くことができた.これらの成果は国内外で発表され,今回学会賞を受賞するに至った.今後は,更なる研究成果を発信するとともに,評価および治療法の標準化や地域連携を通じて,より多くの患者への貢献を目指せるかが課題である.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.34.203