DAMシミュレーション教育のアップデートを考える

日本医学シミュレーション学会は,安全な気道管理の普及のために,2004年から困難気道管理(Difficult Airway Management:DAM)セミナーを運営している.その後の約20年間で,気道管理器具や麻酔薬の発展,ガイドラインの整備により気道管理の安全性は向上したが,気道の危機的状況の発生はゼロには至っていない.DAMの需要は手術室外にも広がり,DAMトレーニングはこれからも求められ続けると予想される.変化する受講生の要望に対して,教育効果と運営効率の両立を目指すDAMシミュレーション教育へ,柔軟なアップデートが求められる....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 43; no. 7; pp. 535 - 540
Main Author 木村, 哲朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.11.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.43.535

Cover

More Information
Summary:日本医学シミュレーション学会は,安全な気道管理の普及のために,2004年から困難気道管理(Difficult Airway Management:DAM)セミナーを運営している.その後の約20年間で,気道管理器具や麻酔薬の発展,ガイドラインの整備により気道管理の安全性は向上したが,気道の危機的状況の発生はゼロには至っていない.DAMの需要は手術室外にも広がり,DAMトレーニングはこれからも求められ続けると予想される.変化する受講生の要望に対して,教育効果と運営効率の両立を目指すDAMシミュレーション教育へ,柔軟なアップデートが求められる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.43.535