側頭骨手術解剖教育と側頭骨病理組織データベース構築 司会のことば

本シンポジウムは2つの項目からなる. 「側頭骨(ご献体を用いた)手術解剖トレーニング」, 「側頭骨病理組織標本をいかに教育, 臨床に利用するか」である. 側頭骨を用いた手術解剖トレーニングは, 耳科臨床医, 特に耳科手術医を目指す者としては必須のものであることはいうまでもなく, 欧米先進国のみならずアジアの先進諸国では教育プログラムとして組み込まれているものである. 米国では日本の専門医認定機構にあたる「Accreditation Council for Graduate Medical Education(ACGME)」の規定によると, 耳鼻咽喉科のsubspecialtyとしてのNeuro...

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Published inOtology Japan Vol. 24; no. 3; pp. 241 - 242
Main Author 伊藤, 壽一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳科学会 2014
日本耳科学会
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ISSN0917-2025
1884-1457
DOI10.11289/otoljpn.24.241

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Summary:本シンポジウムは2つの項目からなる. 「側頭骨(ご献体を用いた)手術解剖トレーニング」, 「側頭骨病理組織標本をいかに教育, 臨床に利用するか」である. 側頭骨を用いた手術解剖トレーニングは, 耳科臨床医, 特に耳科手術医を目指す者としては必須のものであることはいうまでもなく, 欧米先進国のみならずアジアの先進諸国では教育プログラムとして組み込まれているものである. 米国では日本の専門医認定機構にあたる「Accreditation Council for Graduate Medical Education(ACGME)」の規定によると, 耳鼻咽喉科のsubspecialtyとしてのNeurotology取得のための施設基準として「temporal bone dissection laboratory」を有することが義務付けられている. 言い換えると側頭骨手術解剖トレーニングを行っていないと, 耳科専門医になることはできず, 米国の保険制度では手術をすることも不可となる.
ISSN:0917-2025
1884-1457
DOI:10.11289/otoljpn.24.241