ポリオ罹患者の等尺性収縮運動におけるBorg CR-10(Category Ratio Scale)の妥当性と信頼性

〔目的〕ポリオ罹患者の等尺性収縮運動におけるBorg CR-10尺度値の妥当性と信頼性を検討することである.〔対象〕ポリオ罹患者15名と同年代の健常者45名とした.〔方法〕等尺性収縮運動は膝関節伸展筋で実施した.最大筋力から算出した運動強度(計算値),計算値を視覚的フィードバックによって運動再現した時のBorg CR-10尺度値,Borg CR-10尺度値を運動強度指標として運動を実施した時の筋力(実測値)を測定した.計算値と実測値の一致性,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関を検定した.〔結果〕計算値と実測値は中等度から高い一致性が得られ,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関は高...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 1; pp. 117 - 122
Main Authors 高倉, 保幸, 神子嶋, 誠, 泉, 美帆子, 黒川, 幸雄, 川間, 健之介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.117

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Summary:〔目的〕ポリオ罹患者の等尺性収縮運動におけるBorg CR-10尺度値の妥当性と信頼性を検討することである.〔対象〕ポリオ罹患者15名と同年代の健常者45名とした.〔方法〕等尺性収縮運動は膝関節伸展筋で実施した.最大筋力から算出した運動強度(計算値),計算値を視覚的フィードバックによって運動再現した時のBorg CR-10尺度値,Borg CR-10尺度値を運動強度指標として運動を実施した時の筋力(実測値)を測定した.計算値と実測値の一致性,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関を検定した.〔結果〕計算値と実測値は中等度から高い一致性が得られ,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関は高かった.〔結語〕ポリオ罹患者においてCR-10「4:やや強い」は「筋の過用と廃用」が予防できる運動強度である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.117