救急救命士によるアドレナリン自己注射製剤(エピペン®)注射および輸液により状態が改善したアナフィラキシーショックの1例

アナフィラキシーショックに対する第一選択薬はアドレナリンであり,迅速な投与が死亡率を低下させる。また輸液も重要な治療である。わが国では救急救命士の処置として,アドレナリン自己注射製剤(エピペン®)所持者が自己注射できない場合のエピペン投与,および心肺機能停止前の静脈路確保と輸液が認められている。著者らはアナフィラキシーショックにより意識レベルと血圧の低下を呈した患者に対し,救急救命士がこれらの処置を実施し,症状の改善に寄与した症例を経験した。...

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Published in日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 23; no. 2; pp. 168 - 170
Main Authors 中川, 智晴, 西岡, 秀郎, 田口, 志麻, 山本, 勇一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床救急医学会 30.06.2020
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ISSN1345-0581
2187-9001
DOI10.11240/jsem.23.168

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Summary:アナフィラキシーショックに対する第一選択薬はアドレナリンであり,迅速な投与が死亡率を低下させる。また輸液も重要な治療である。わが国では救急救命士の処置として,アドレナリン自己注射製剤(エピペン®)所持者が自己注射できない場合のエピペン投与,および心肺機能停止前の静脈路確保と輸液が認められている。著者らはアナフィラキシーショックにより意識レベルと血圧の低下を呈した患者に対し,救急救命士がこれらの処置を実施し,症状の改善に寄与した症例を経験した。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.23.168