標準体重を用いた同種造血幹細胞移植時における臨床指標と3年生存率の関連性

同種造血幹細胞移植(Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation;Allo-HSCT)時における臨床指標より3年生存率に関連している因子を明らかにする。この研究は、後ろ向き探索的観察研究である。対象は2015年6月から2019年5月までに静岡がんセンター血液・幹細胞移植科においてAllo-HSCTを受けた患者とした。対象は40例(中央値52歳:女性20人、男性20人)であった。3年生存者(率)は28例(70%)であった。ベースライン時の体格指数(Body Mass Index;BMI)と3年生存は関連していた(オッズ比0.54、95%Cl...

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Published in日本栄養士会雑誌 Vol. 67; no. 9; pp. 461 - 467
Main Authors 吉嗣, 加奈子, 辻, 正徳, 榎並, 輝和, 市丸, 昂樹, 青山, 高, 池田, 宇次, 深谷, 真史, 小野田, 美保
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養士会 2024
Subjects
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ISSN0013-6492
2185-6877
DOI10.11379/jjda.67.461

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Summary:同種造血幹細胞移植(Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation;Allo-HSCT)時における臨床指標より3年生存率に関連している因子を明らかにする。この研究は、後ろ向き探索的観察研究である。対象は2015年6月から2019年5月までに静岡がんセンター血液・幹細胞移植科においてAllo-HSCTを受けた患者とした。対象は40例(中央値52歳:女性20人、男性20人)であった。3年生存者(率)は28例(70%)であった。ベースライン時の体格指数(Body Mass Index;BMI)と3年生存は関連していた(オッズ比0.54、95%Cl:0.30~0.88、p<0.05)。BMIの感度(1-特異度)は83%(32%)でありカットオフ値は21.7kg/m2であった。Allo-HSCT治療前のBMIは転帰を予測できる独立した因子として挙げられた。
ISSN:0013-6492
2185-6877
DOI:10.11379/jjda.67.461