カオス同期に基づいたカオスマスキング手法とその応用

本研究では,カオス同期現象を利用した秘匿化モデルを提案する.具体的には,正弦波関数を非線形写像とした大域結合系のカオス同期条件を示し,カオスマスキング手法用いた秘匿化モデルを提案する.また,SIDBAの標準画像の画素値を送信メッセージ信号としたシミュレーションを行い,復元画像の通信路ノイズに対するSNR特性について述べる.さらに,カオス力学系の統計的指標の一つである不変測度に対するFrobenius-Perron方程式を逐次代入法で数値的に解く手法を提案する....

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Published in日本シミュレーション学会論文誌 Vol. 16; no. 2; pp. 91 - 109
Main Author 中川, 匡弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本シミュレーション学会 2024
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ISSN1883-5031
1883-5058
DOI10.11308/tjsst.16.91

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Summary:本研究では,カオス同期現象を利用した秘匿化モデルを提案する.具体的には,正弦波関数を非線形写像とした大域結合系のカオス同期条件を示し,カオスマスキング手法用いた秘匿化モデルを提案する.また,SIDBAの標準画像の画素値を送信メッセージ信号としたシミュレーションを行い,復元画像の通信路ノイズに対するSNR特性について述べる.さらに,カオス力学系の統計的指標の一つである不変測度に対するFrobenius-Perron方程式を逐次代入法で数値的に解く手法を提案する.
ISSN:1883-5031
1883-5058
DOI:10.11308/tjsst.16.91