呼吸療法専門医のコンピテンシー

呼吸療法専門医制度が発足してから10年目を迎えた.その節目を前に呼吸療法医学会専門医委員会では2017年に呼吸療法専門医の現状と問題を探るべく,専門医に対するアンケート調査を実施した.呼吸療法医学会はこれまでに急性期病床における急性疾患や人工呼吸を主として扱ってきたが,呼吸療法が多職種によるチームワークで成り立ち,患者の急性期から回復期までを包括的にみていかなければならないこともあり,幅広い見識も要求される.そのことを踏まえ,今後は専門医にはそのようなコメディカルや医師を育成する役割が求められる.また,良質な呼吸療法を地域差なく提供するために専門医の育成と専門医研修施設の整備が急務であると考え...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 29; no. 1; pp. 10 - 12
Main Authors 髙橋, 伸二, 行岡, 秀和, 尾頭, 希代子, 鈴木, 裕之, 渡海, 裕文, 藤野, 裕士, 佐藤, 暢一, 中澤, 弘一, 内山, 昭則, 小谷, 透, 小松, 孝美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 31.08.2020
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.29.1_10

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Summary:呼吸療法専門医制度が発足してから10年目を迎えた.その節目を前に呼吸療法医学会専門医委員会では2017年に呼吸療法専門医の現状と問題を探るべく,専門医に対するアンケート調査を実施した.呼吸療法医学会はこれまでに急性期病床における急性疾患や人工呼吸を主として扱ってきたが,呼吸療法が多職種によるチームワークで成り立ち,患者の急性期から回復期までを包括的にみていかなければならないこともあり,幅広い見識も要求される.そのことを踏まえ,今後は専門医にはそのようなコメディカルや医師を育成する役割が求められる.また,良質な呼吸療法を地域差なく提供するために専門医の育成と専門医研修施設の整備が急務であると考えられる.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.29.1_10