日本総合健診医学会 第50回大会・共催シンポジウム1 胃X線検診での有効な追加撮影とは 胃X線検査に有効な追加撮影とは

胃X線検査は、診療放射線技師の撮影技術により画質が左右される検査である。したがって、基準撮影法の遵守と、たゆまぬ努力・研鑽を積むことが重要である。しかし、胃X線検査で日常遭遇する症例の中には、変形胃、バリウムの小腸流出などによる障害陰影、空気量の変化、検診ならではの時間的制約などのために、基準撮影法だけでは対応しきれない症例がみられ、苦慮することがある。さらに、精密検査や治療を要するような病変を想定する所見を発見した場合、その所見が本当に精密検査や治療の対象となりうるかを読影医に伝えるための追加撮影が必要となるが、その方法も多岐にわたり、日々の撮影やその習得に検査担当者は頭を悩ませているところ...

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Published in総合健診 Vol. 49; no. 5; pp. 525 - 528
Main Author 久保田, 憲宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本総合健診医学会 10.09.2022
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ISSN1347-0086
1884-4103
DOI10.7143/jhep.49.525

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Summary:胃X線検査は、診療放射線技師の撮影技術により画質が左右される検査である。したがって、基準撮影法の遵守と、たゆまぬ努力・研鑽を積むことが重要である。しかし、胃X線検査で日常遭遇する症例の中には、変形胃、バリウムの小腸流出などによる障害陰影、空気量の変化、検診ならではの時間的制約などのために、基準撮影法だけでは対応しきれない症例がみられ、苦慮することがある。さらに、精密検査や治療を要するような病変を想定する所見を発見した場合、その所見が本当に精密検査や治療の対象となりうるかを読影医に伝えるための追加撮影が必要となるが、その方法も多岐にわたり、日々の撮影やその習得に検査担当者は頭を悩ませているところである。今回、胃X線検査の追加撮影の目的である胃内全領域の網羅性について着目し、日常的に遭遇する症例である変形胃や流出バリウムへの対策と有効な追加撮影の例について報告する。
ISSN:1347-0086
1884-4103
DOI:10.7143/jhep.49.525