観光者が期待する田園・農村域に対する保全管理事業

協力金制度の議論は山岳域と田園・農村域とで共通点ばかりではなく別途の課題と論点がある。本研究は、由布院に訪れてきた観光者を対象に、その観光者が期待した田園・農村域に対する保全管理事業の内容の特徴を明らかにし、田園・農村域に協力金制度を活用する上での重点的に考慮すべき点を見出すことを目的とした。本研究は保全管理事業の概念的枠組みを設定の上、アンケート調査の実施結果を用いて論証した。その結果、協力金制度の議論には観光者の資源認識に着目し、住民からの総合的な視点を含めることが重要であることを示した。本研究が示した概念的枠組みは協力金制度を議論するための論点に有用と考えられる。...

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Bibliographic Details
Published in観光研究 Vol. 28; no. 2; pp. 93 - 103
Main Authors 横関, 隆登, 櫻井, 宏樹, 下村, 彰男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本観光研究学会 2016
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ISSN1342-0208
2189-7530
DOI10.18979/jitr.28.2_93

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Summary:協力金制度の議論は山岳域と田園・農村域とで共通点ばかりではなく別途の課題と論点がある。本研究は、由布院に訪れてきた観光者を対象に、その観光者が期待した田園・農村域に対する保全管理事業の内容の特徴を明らかにし、田園・農村域に協力金制度を活用する上での重点的に考慮すべき点を見出すことを目的とした。本研究は保全管理事業の概念的枠組みを設定の上、アンケート調査の実施結果を用いて論証した。その結果、協力金制度の議論には観光者の資源認識に着目し、住民からの総合的な視点を含めることが重要であることを示した。本研究が示した概念的枠組みは協力金制度を議論するための論点に有用と考えられる。
ISSN:1342-0208
2189-7530
DOI:10.18979/jitr.28.2_93