関節リウマチ患者の口腔衛生管理に影響を及ぼす要因の検討

歯周病とう蝕は,関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis;RA)患者に多くみられる.しかしながら,RAとう蝕との関連は不明である.本研究では,RA患者の口腔衛生管理に影響を及ぼす要因を検討した.被験者はRA患者31名と健常者30名である.RA患者の全身状態,口腔内状態および口腔保健行動を評価し,RAの全身状態が口腔衛生管理に及ぼす影響を,多変数線形回帰分析を用いて評価した.治療期間およびRAの全身状態を表す指標から,総う蝕経験量とプラーク付着状態を予測できた.RAの全身状態を表す指標によって,RA患者の口腔状態を予測できる可能性が示された....

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Published in日本障害者歯科学会雑誌 Vol. 43; no. 1; pp. 7 - 16
Main Authors 篠塚, 修, 星合, 泰治, 楠本, 康香, 吉田, 直美, 伊藤, 由希子, 木村, 直樹, 岩本, 勉, 星合, 愛子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本障害者歯科学会 28.02.2022
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ISSN0913-1663
2188-9708
DOI10.14958/jjsdh.43.7

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Summary:歯周病とう蝕は,関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis;RA)患者に多くみられる.しかしながら,RAとう蝕との関連は不明である.本研究では,RA患者の口腔衛生管理に影響を及ぼす要因を検討した.被験者はRA患者31名と健常者30名である.RA患者の全身状態,口腔内状態および口腔保健行動を評価し,RAの全身状態が口腔衛生管理に及ぼす影響を,多変数線形回帰分析を用いて評価した.治療期間およびRAの全身状態を表す指標から,総う蝕経験量とプラーク付着状態を予測できた.RAの全身状態を表す指標によって,RA患者の口腔状態を予測できる可能性が示された.
ISSN:0913-1663
2188-9708
DOI:10.14958/jjsdh.43.7