口腔癌N0症例に対するインドシアニングリーン (ICG) 蛍光法を用いたセンチネルリンパ節生検 (総説)

口腔癌N0症例のうち20~30%の頻度で後発頸部リンパ節転移が生じるが,経過観察するか予防的頸部郭清術を行うかといった頸部に対する治療方針に統一した見解は得られていない。様々な画像診断が行われるにも関わらず頸部リンパ節転移を正確に診断することは困難であるため,色素法,ラジオアイソトープ (RI) 法,あるいはその両者を用いたセンチネルリンパ節生検(SLNB)が近年行われるようになってきた。しかし,RI法を用いたSLNBはどの施設でも行えるわけではない。そのため,RIを用いない方法として,口腔癌N0症例に対するインドシアニングリーン (ICG) 蛍光法を用いたSLNBについて報告する。...

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Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 28; no. 3; pp. 65 - 70
Main Authors 小栗, 千里, 藤内, 祝, 大橋, 伸英, 光藤, 健司, 岩井, 俊憲, 廣田, 誠, 飯田, 昌樹, 中島, 英行, 吉井, 悠, 小泉, 敏之, 林, 雄一郎, 來生, 知
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 2016
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ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.28.65

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Summary:口腔癌N0症例のうち20~30%の頻度で後発頸部リンパ節転移が生じるが,経過観察するか予防的頸部郭清術を行うかといった頸部に対する治療方針に統一した見解は得られていない。様々な画像診断が行われるにも関わらず頸部リンパ節転移を正確に診断することは困難であるため,色素法,ラジオアイソトープ (RI) 法,あるいはその両者を用いたセンチネルリンパ節生検(SLNB)が近年行われるようになってきた。しかし,RI法を用いたSLNBはどの施設でも行えるわけではない。そのため,RIを用いない方法として,口腔癌N0症例に対するインドシアニングリーン (ICG) 蛍光法を用いたSLNBについて報告する。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.28.65