組織間コスト・マネジメントに取り組むバイヤーとサプライヤーが需要の不確実性と顧客志向なバイヤーに受ける影響

本研究は,サプライヤーと顧客志向なバイヤーからなるサプライチェーンでの組織間関係に光を当てる。とくに,需要の不確実性があるとき,組織間コスト・マネジメントに取り組むと,サプライチェーン全体にどう影響するかを分析する。分析の結果,不確実性の程度の増加は,サプライチェーン全体に望ましくないとわかった。対して,顧客志向なバイヤーはサプライチェーン全体に良い結果をもたらすと判明した。この結果は,日本企業が取り組んできた,原価企画でのマーケット・インの製品開発などの顧客志向な取り組みを支持するといえる。...

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Published inメルコ管理会計研究 Vol. 15; no. 2; pp. 3 - 16
Main Author 濵村, 純平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 牧誠財団 15.12.2024
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ISSN1882-7225
2189-2776
DOI10.14987/mjmar.15.2_3

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Summary:本研究は,サプライヤーと顧客志向なバイヤーからなるサプライチェーンでの組織間関係に光を当てる。とくに,需要の不確実性があるとき,組織間コスト・マネジメントに取り組むと,サプライチェーン全体にどう影響するかを分析する。分析の結果,不確実性の程度の増加は,サプライチェーン全体に望ましくないとわかった。対して,顧客志向なバイヤーはサプライチェーン全体に良い結果をもたらすと判明した。この結果は,日本企業が取り組んできた,原価企画でのマーケット・インの製品開発などの顧客志向な取り組みを支持するといえる。
ISSN:1882-7225
2189-2776
DOI:10.14987/mjmar.15.2_3