明渠と弾丸暗渠を活用した土壌水分管理が大豆の生産性に及ぼす影響
水田転換畑において,大豆の湿害と乾燥害に対応するために,明渠と弾丸暗渠を連結して施工することによる排水効果と,乾燥時に明渠に入水を行う灌漑が,土壌水分と大豆の生育収量に与える影響を明らかにした。60mm/日以上の降雨の場合でも,明渠と弾丸暗渠を連結して施工することで,無施工に比べpFの最小値が高く,過湿が軽減されることが明らかとなった。また,乾燥時における灌漑により土壌pF値が低下したことから,乾燥害の軽減に有効な範囲に土壌水分を制御可能であった。大豆の生産性は,生育期間の気象条件によって異なり,2017年は排水対策効果により生育期前半から生育量が確保でき,生育前半が極めて乾燥した2018年に...
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          | Published in | 福岡県農林業総合試験場研究報告 Vol. 10; pp. 1 - 6 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            地方公共団体 福岡県農林業総合試験場
    
        2024
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 2189-4876 2759-257X  | 
| DOI | 10.60399/fafrc.10.0_1 | 
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| Summary: | 水田転換畑において,大豆の湿害と乾燥害に対応するために,明渠と弾丸暗渠を連結して施工することによる排水効果と,乾燥時に明渠に入水を行う灌漑が,土壌水分と大豆の生育収量に与える影響を明らかにした。60mm/日以上の降雨の場合でも,明渠と弾丸暗渠を連結して施工することで,無施工に比べpFの最小値が高く,過湿が軽減されることが明らかとなった。また,乾燥時における灌漑により土壌pF値が低下したことから,乾燥害の軽減に有効な範囲に土壌水分を制御可能であった。大豆の生産性は,生育期間の気象条件によって異なり,2017年は排水対策効果により生育期前半から生育量が確保でき,生育前半が極めて乾燥した2018年においてはpF2.5以上の乾燥時に複数回灌漑を行うことで,無施工に比べ節数が多く,整粒数が多く,百粒重が重くなり,収量が向上した。 | 
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| ISSN: | 2189-4876 2759-257X  | 
| DOI: | 10.60399/fafrc.10.0_1 |