Endoscopic modified medial maxillectomy(EMMM)症例の検討
Endscopic modified medial maxillectomy(EMMM)は内視鏡的に上顎洞内へ直接アプローチする方法で,鼻腔形態を保ちつつ広いワーキングスペースを確保できる手術方法である.また,犬歯窩のアプローチと比べると,口唇・歯・頬部の痛み・しびれなどの後遺症の発生率が低い.当科で施行したEMMMについて検討したので報告する.当科で行ったEMMM症例は26例であった.男性18例,女性8例,平均年齢は56.5歳(22-76歳).症例内訳は,内反性乳頭腫が最も多く9例,術後性上顎嚢胞8例,後鼻孔ポリープ3例,歯根嚢胞2例,埋没智歯2例,上顎洞血瘤腫1例,上顎洞真菌症1例であった...
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Published in | 島根県立中央病院医学雑誌 Vol. 49; pp. 21 - 27 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
島根県立中央病院
10.03.2025
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Subjects | |
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ISSN | 0289-5455 2435-0710 |
DOI | 10.34345/spch.49.0_21 |
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Summary: | Endscopic modified medial maxillectomy(EMMM)は内視鏡的に上顎洞内へ直接アプローチする方法で,鼻腔形態を保ちつつ広いワーキングスペースを確保できる手術方法である.また,犬歯窩のアプローチと比べると,口唇・歯・頬部の痛み・しびれなどの後遺症の発生率が低い.当科で施行したEMMMについて検討したので報告する.当科で行ったEMMM症例は26例であった.男性18例,女性8例,平均年齢は56.5歳(22-76歳).症例内訳は,内反性乳頭腫が最も多く9例,術後性上顎嚢胞8例,後鼻孔ポリープ3例,歯根嚢胞2例,埋没智歯2例,上顎洞血瘤腫1例,上顎洞真菌症1例であった.そのうち,術後の再発は3例,頬部しびれや疼痛を訴える症例が3例認めた. |
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ISSN: | 0289-5455 2435-0710 |
DOI: | 10.34345/spch.49.0_21 |