ダイナミック・タッチの基礎

ダイナミック・タッチは生態心理学における主要な研究領域の一つである.本論文では,ダイナミック・タッチ研究の理論的基礎として,(1)ダイナミック・タッチで利用される力学的情報,(2)身体はマルチフラクタル・テンセグリティを有する媒質であり,かつ,全身が連続的な触知覚システムを構成するという仮説,を概説し,それらの理論的基礎にもとづく実験研究を紹介する.加えて,ダイナミック・タッチの研究方法を解説する.最後にダイナミック・タッチ研究の現状と課題,そしてその研究の実施方法の展望を述べて締めくくる....

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Bibliographic Details
Published in生態心理学研究 Vol. 17; no. 1; pp. 109 - 126
Main Author 伊藤 万利子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生態心理学会 01.07.2025
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ISSN1349-0443
2434-012X
DOI10.24807/jep.17.1_109

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Summary:ダイナミック・タッチは生態心理学における主要な研究領域の一つである.本論文では,ダイナミック・タッチ研究の理論的基礎として,(1)ダイナミック・タッチで利用される力学的情報,(2)身体はマルチフラクタル・テンセグリティを有する媒質であり,かつ,全身が連続的な触知覚システムを構成するという仮説,を概説し,それらの理論的基礎にもとづく実験研究を紹介する.加えて,ダイナミック・タッチの研究方法を解説する.最後にダイナミック・タッチ研究の現状と課題,そしてその研究の実施方法の展望を述べて締めくくる.
ISSN:1349-0443
2434-012X
DOI:10.24807/jep.17.1_109