大学生における主観的幸福感と 塩分摂取頻度との関係性

本研究は,大学生の主観的幸福感(Subjective Well-Being, SWB),過剰摂取が問題となっている塩分摂取の認知,食行動の関連を明らかにすることを目的とする.大学生122名を分析対象として,主観的幸福感尺度(SWB尺度),Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)によるビッグファイブパーソナリティ特性(Big-V),および塩分摂取の頻度に関する質問項目,食行動に関する質問項目を用いたデータ取得を行い,これらの関連性について分析を行った.基礎集計,相関分析および構造方程式モデリングによるモデル化による関連性の記述を試みた結果,次のような知見が得ら...

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Published inグローバルビジネスジャーナル Vol. 10; no. 1; pp. 43 - 53
Main Authors 櫻井, 宏明, 森, 一将, 大橋, 洸太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 グローバルビジネス学会 2024
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ISSN2434-0111
DOI10.32169/gbj.10.1_43

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Summary:本研究は,大学生の主観的幸福感(Subjective Well-Being, SWB),過剰摂取が問題となっている塩分摂取の認知,食行動の関連を明らかにすることを目的とする.大学生122名を分析対象として,主観的幸福感尺度(SWB尺度),Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)によるビッグファイブパーソナリティ特性(Big-V),および塩分摂取の頻度に関する質問項目,食行動に関する質問項目を用いたデータ取得を行い,これらの関連性について分析を行った.基礎集計,相関分析および構造方程式モデリングによるモデル化による関連性の記述を試みた結果,次のような知見が得られた.SWBとBig-Vの間に先行研究にみられるような関連がある.外食や中食といった塩分を比較的摂取しがちとなる行動の頻度の多さの自覚はSWBと正の関連を持つ.塩分を比較的多く含む食品の摂取頻度の多さの自覚は,SWBと負の関連を持つ.
ISSN:2434-0111
DOI:10.32169/gbj.10.1_43