排便方法がオストメイトの精神的問題に及ぼす影響

排便方法の相違や装具の新旧の差により起こるオストメイトの精神的問題を明らかにし,精神面への援助方法の示唆を得る目的で調査を行った。その結果は,1. 排便方法においては,洗腸施行者は自然排便者に比べ,自己評価が高く,不安も少なく,また排便に対する愁訴や精神的問題も少ないことから,洗腸施行者の方が精神的に安定した日常生活を送っている。2. 自然排便者の装具の新旧がオストメイトの精神面に与える影磐に大差が無いことから,装具の発達により,患者の排便に対する愁訴や精神的問題が減少しているとは言い難い。  以上より,オストメイトの精神的援助には排便に対する劣等感を減少させるような援助の必要性が示唆された。...

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Published in日本ストーマリハビリテーション研究会誌 Vol. 3; no. 2; pp. 19 - 26
Main Authors 川島, 和代, 津田, 光世, 山口, 明夫, 真田, 弘美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 1987
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ISSN0912-0408
2759-7458
DOI10.32158/jssrs.3.2_19

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Summary:排便方法の相違や装具の新旧の差により起こるオストメイトの精神的問題を明らかにし,精神面への援助方法の示唆を得る目的で調査を行った。その結果は,1. 排便方法においては,洗腸施行者は自然排便者に比べ,自己評価が高く,不安も少なく,また排便に対する愁訴や精神的問題も少ないことから,洗腸施行者の方が精神的に安定した日常生活を送っている。2. 自然排便者の装具の新旧がオストメイトの精神面に与える影磐に大差が無いことから,装具の発達により,患者の排便に対する愁訴や精神的問題が減少しているとは言い難い。  以上より,オストメイトの精神的援助には排便に対する劣等感を減少させるような援助の必要性が示唆された。
ISSN:0912-0408
2759-7458
DOI:10.32158/jssrs.3.2_19