電子収量分光(PYS)スペクトルからの自動閾値推定 -残差分析による自動分析範囲の推定

光電子収量分光(PYS)スペクトルから求められるイオン化ポテンシャルの導出について,数理的な自動推定アルゴリズムを開発した.このアルゴリズムは,スペクトルデータと解析関数による最小化で得られる残差を,平均絶対誤差及び平均平方根二乗誤差にて計算し,その比から解析関数が適用できる範囲(分析範囲)を推定する.これまで自動解析の検証に利用した87個の検証データを用い,このアルゴリズムによる推定を行った.これまでの回帰(最小二乗法)では50%未満の正答率だったの対し,79%まで正答率が向上した....

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Published inJournal of Surface Analysis Vol. 27; no. 1; pp. 15 - 21
Main Authors 柳生, 進二郎, 吉武, 道子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 表面分析研究会 2020
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ISSN1341-1756
1347-8400
DOI10.1384/jsa.27.15

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Summary:光電子収量分光(PYS)スペクトルから求められるイオン化ポテンシャルの導出について,数理的な自動推定アルゴリズムを開発した.このアルゴリズムは,スペクトルデータと解析関数による最小化で得られる残差を,平均絶対誤差及び平均平方根二乗誤差にて計算し,その比から解析関数が適用できる範囲(分析範囲)を推定する.これまで自動解析の検証に利用した87個の検証データを用い,このアルゴリズムによる推定を行った.これまでの回帰(最小二乗法)では50%未満の正答率だったの対し,79%まで正答率が向上した.
ISSN:1341-1756
1347-8400
DOI:10.1384/jsa.27.15