(医療研究報告)COVID-19 中等症専用病棟における気管挿管患者のオーラルケア

人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-associated pneumonia 以下 VAP)は、気管挿管下の人工呼吸患者におこる、重要なデバイス関連院内感染である。VAP の起炎菌の多くが口腔内細菌由来であり、VAP 予防のための口腔ケアの重要性が見直されている。筆者らは新型コロナウイルス感染症(以下 COVID-19)中等症専用病棟の限られた時間や人数で行うことのできる、VAP 予防の観点での口腔ケアを実施した。口腔ケアでは、カフ圧管理を行い、感染を避けるため人手を少なく、簡便かつ安全に効果的に行えるようアンカーファストや洗口液を使用し、口腔ケアのタイミングを考え実施したため症例報告を...

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Published inKOBE CITY HOSPITAL BULLETIN Vol. 61; pp. 25 - 28
Main Authors 大橋 佳奈, 村野 なつ実, 林 有里, 北林 聖子, 大桑 由美, 荒木 敬雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 2023
Kobe City Hospital Organization
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ISSN0286-455X
2434-7590
DOI10.32301/kobecityhospital.61.0_25

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Summary:人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-associated pneumonia 以下 VAP)は、気管挿管下の人工呼吸患者におこる、重要なデバイス関連院内感染である。VAP の起炎菌の多くが口腔内細菌由来であり、VAP 予防のための口腔ケアの重要性が見直されている。筆者らは新型コロナウイルス感染症(以下 COVID-19)中等症専用病棟の限られた時間や人数で行うことのできる、VAP 予防の観点での口腔ケアを実施した。口腔ケアでは、カフ圧管理を行い、感染を避けるため人手を少なく、簡便かつ安全に効果的に行えるようアンカーファストや洗口液を使用し、口腔ケアのタイミングを考え実施したため症例報告をする。
ISSN:0286-455X
2434-7590
DOI:10.32301/kobecityhospital.61.0_25