ポーラログラフ法によるデヒドロ酢酸の分柝

食品中のDHAの検出, 定量に, 一般に利用されている紫外部吸収測定法, サリチルアルデヒドによる呈色法などを使用した場合, 食品によってはDHA以外の物質による吸収や皇色のため, DHAそのものの吸収や呈色が妨害されることがある. このような妨害も少なく正確かつ短時間で分析できる方法としてポーラログラフ法による分析を試みた. その結果, DHAはpH 6.0で0.1M (CH3) 4NBrを支持塩とした40%アルコール溶液において, 拡散電流を示し, 半波電位は-1.510VvsSCEであった. また濃度と波高との関係は10-4~6×10-3Mにおいて直線関係を示し, 定性, 定量法としてき...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 6; no. 6; pp. 497 - 502
Main Author 佐々木, 清司
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 1965
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.6.497

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Summary:食品中のDHAの検出, 定量に, 一般に利用されている紫外部吸収測定法, サリチルアルデヒドによる呈色法などを使用した場合, 食品によってはDHA以外の物質による吸収や皇色のため, DHAそのものの吸収や呈色が妨害されることがある. このような妨害も少なく正確かつ短時間で分析できる方法としてポーラログラフ法による分析を試みた. その結果, DHAはpH 6.0で0.1M (CH3) 4NBrを支持塩とした40%アルコール溶液において, 拡散電流を示し, 半波電位は-1.510VvsSCEであった. また濃度と波高との関係は10-4~6×10-3Mにおいて直線関係を示し, 定性, 定量法としてきわめてすぐれた方法であることを確認し, これをはちみつに応用してその実用性を実証した.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.6.497