当施設における未破裂脳動脈瘤の治療選択とその成績
本邦の脳ドックのガイドラインで未破裂脳動脈瘤は, 一般的に脳動脈瘤が硬膜内にあり, 大きさが5mm前後より大きく, 年齢が70歳以下の場合には, その他の条件が手術を妨げない限り手術的治療が勧められる5)12)と記されている. また従来は, 脳動脈瘤の手術的治療は開頭術によるneck clippingが一般的であったが, 1997年以降GDC3)4)による脳動脈瘤塞栓術が本邦においても保険適応となり, 手術的治療選択が拡大された. そこで今回われわれは, GDC導入以降の未破裂脳動脈瘤の治療方針と治療選択およびその手術成績について報告する. 対象および方法 対象 1997年6月から2001年8...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 31; no. 3; pp. 162 - 165 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
31.05.2003
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.31.162 |
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Summary: | 本邦の脳ドックのガイドラインで未破裂脳動脈瘤は, 一般的に脳動脈瘤が硬膜内にあり, 大きさが5mm前後より大きく, 年齢が70歳以下の場合には, その他の条件が手術を妨げない限り手術的治療が勧められる5)12)と記されている. また従来は, 脳動脈瘤の手術的治療は開頭術によるneck clippingが一般的であったが, 1997年以降GDC3)4)による脳動脈瘤塞栓術が本邦においても保険適応となり, 手術的治療選択が拡大された. そこで今回われわれは, GDC導入以降の未破裂脳動脈瘤の治療方針と治療選択およびその手術成績について報告する. 対象および方法 対象 1997年6月から2001年8月までの期間で, 当施設で手術的治療を受けた未破裂脳動脈瘤268例(311個)を対象とした. 男性86例(95個), 女性182例(216個)で, 平均年齢は59. 1歳(31-75歳)であった. 当然ではあるが, 破裂脳動脈瘤の手術的治療と同時に治療を行った未破裂脳動脈瘤は除外した. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.31.162 |