重合度4~6の2-ビニルピリジンテロマー系多鎖型界面活性剤の界面化学的特性
2~4本のアルキル鎖を持つ部分四級化2-ビニルピリジン系テロマーの多鎖多親水型界面活性剤 (xRn-2VPQ, x及びRnはそれぞれアルキル側鎖の数, アルキル鎖長を意味する) を, 重合度 (Pn) 4~6のテロマー塩酸塩から調製した。多鎖多親水型テロマーの界面化学的性質は, アルキル鎖長及び鎖数によってかなり影響を受けることがわかった。Pnca. 5の3.9R8-2VP+Q及び3.4R12-2VP+Q水溶液 (pH2) の臨界ミセル濃度での表面張力は, 28~29mN m-1であった。界面活性能はテロマーの重合度によっても変化し, 3~4本のオクチル鎖あるいはドデシル鎖を持つ多鎖多親水型テ...
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Published in | 日本油化学会誌 Vol. 48; no. 11; pp. 1297 - 1302,1323 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
公益社団法人 日本油化学会
1999
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ISSN | 1341-8327 1884-1996 |
DOI | 10.5650/jos1996.48.1297 |
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Summary: | 2~4本のアルキル鎖を持つ部分四級化2-ビニルピリジン系テロマーの多鎖多親水型界面活性剤 (xRn-2VPQ, x及びRnはそれぞれアルキル側鎖の数, アルキル鎖長を意味する) を, 重合度 (Pn) 4~6のテロマー塩酸塩から調製した。多鎖多親水型テロマーの界面化学的性質は, アルキル鎖長及び鎖数によってかなり影響を受けることがわかった。Pnca. 5の3.9R8-2VP+Q及び3.4R12-2VP+Q水溶液 (pH2) の臨界ミセル濃度での表面張力は, 28~29mN m-1であった。界面活性能はテロマーの重合度によっても変化し, 3~4本のオクチル鎖あるいはドデシル鎖を持つ多鎖多親水型テロマー (Pnca. 5) は, 前報で報告したPn10~20の3~6本ドデシル側鎖型テロマーに比べ優れた界面活性能を示した。 |
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ISSN: | 1341-8327 1884-1996 |
DOI: | 10.5650/jos1996.48.1297 |