将来気候モデルを用いた土砂崩壊リスク評価

将来気候モデルのMIR-RCM20 Ver.2 (A2シナリオ), MIROC (AIBシナリオ) から再現期間50年の降雨極値を推定し, 中間気候 (2050年), 将来気候 (2100年) の土砂崩壊リスクを評価した. リスク値として土砂崩壊の発生確率, 土砂崩壊の発生に伴う経済損失額を導いた.数値地理情報の水文データ, 地形データ, 地質データ, 災害実績データを利用して発生確率を得た. 発生確率の結果と土地利用データから経済損失額を導出した. 土砂崩壊の発生確率と経済損失は将来の気候変化に応じたリスク分布情報で示した. 本研究の結果として, 気候変化により北海道, 飛騨高地に接する富山...

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Published in地球環境シンポジウム講演論文集 Vol. 16; pp. 27 - 33
Main Authors 川越, 清樹, 沢本, 正樹, 風間, 聡
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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ISSN1884-8419
DOI10.2208/proge.16.27

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Summary:将来気候モデルのMIR-RCM20 Ver.2 (A2シナリオ), MIROC (AIBシナリオ) から再現期間50年の降雨極値を推定し, 中間気候 (2050年), 将来気候 (2100年) の土砂崩壊リスクを評価した. リスク値として土砂崩壊の発生確率, 土砂崩壊の発生に伴う経済損失額を導いた.数値地理情報の水文データ, 地形データ, 地質データ, 災害実績データを利用して発生確率を得た. 発生確率の結果と土地利用データから経済損失額を導出した. 土砂崩壊の発生確率と経済損失は将来の気候変化に応じたリスク分布情報で示した. 本研究の結果として, 気候変化により北海道, 飛騨高地に接する富山県, 石川県, 福井県と丹波高地を含む兵庫県で10億円以上の経済損失を示す地域が拡大することを推算した.
ISSN:1884-8419
DOI:10.2208/proge.16.27