等尺性収縮を用いた母指対立運動の運動イメージが脊髄神経機能の興奮性に与える影響 30%と50%収縮強度運動イメージの効果比較

〔目的〕イメージする等尺性収縮による母指対立運動の収縮強度が脊髄神経機能興奮性に与える変化の大きさをF波を用いて検討した.〔対象〕平均年齢25.4歳の健常者15名とした.〔方法〕最大収縮の30%または50%収縮強度での母指対立運動をイメージした状態と運動イメージ直後,5分後,10分後および15分後の各時点でF波の出現頻度および振幅F/M比を測定し,条件および時点間で比較した.〔結果〕F波出現頻度,振幅F/M比は,30%,50%収縮強度の運動イメージ試行共に安静試行と比較して有意に増加した.50%収縮強度の運動イメージのF波出現頻度,振幅F/M比安静時に対する相対値は,30%条件と比較して有意差...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 711 - 715
Main Authors 鬼形, 周恵子, 文野, 住文, 鈴木, 俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.711

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Summary:〔目的〕イメージする等尺性収縮による母指対立運動の収縮強度が脊髄神経機能興奮性に与える変化の大きさをF波を用いて検討した.〔対象〕平均年齢25.4歳の健常者15名とした.〔方法〕最大収縮の30%または50%収縮強度での母指対立運動をイメージした状態と運動イメージ直後,5分後,10分後および15分後の各時点でF波の出現頻度および振幅F/M比を測定し,条件および時点間で比較した.〔結果〕F波出現頻度,振幅F/M比は,30%,50%収縮強度の運動イメージ試行共に安静試行と比較して有意に増加した.50%収縮強度の運動イメージのF波出現頻度,振幅F/M比安静時に対する相対値は,30%条件と比較して有意差を認めなかった.〔結語〕運動イメージは脊髄神経機能興奮性を増大させ,さらにその強度は最大収縮の30%で十分であることがわかった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.711