成人看護学:急性期領域におけるオンライン演習の取り組み 新型コロナウィルス感染症流行下における自宅でも可能な急性期看護演習の工夫

新型コロナウィルス感染症拡大に伴い,看護学教育の現場では様々な演習をオンラインで実施しなければならず,本学の成人看護学:急性期領域の演習もオンラインで実施せざるを得なかった。シミュレータを用いた経験学習が困難であるなど,制限された条件のもとで実施したオンライン演習の取り組みについて報告する。演習内容は「術前呼吸訓練(深呼吸,排痰方法)と呼吸音聴取」,「深部静脈血栓症の予防の看護」,「手術当日の手術室入室までの声かけ」,「疼痛スケールを用いた評価と看護ケア」,「心電図モニターの装着」,「気管挿管」,「手術前看護のイメージ化」,「BLS技術の習得」の8課題である。以上のオンライン演習は,臨床の看護...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 32; no. 2; pp. 200 - 205
Main Authors 西村, 美帆, 上坂, 真弓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 31.07.2023
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.32.2_200

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Summary:新型コロナウィルス感染症拡大に伴い,看護学教育の現場では様々な演習をオンラインで実施しなければならず,本学の成人看護学:急性期領域の演習もオンラインで実施せざるを得なかった。シミュレータを用いた経験学習が困難であるなど,制限された条件のもとで実施したオンライン演習の取り組みについて報告する。演習内容は「術前呼吸訓練(深呼吸,排痰方法)と呼吸音聴取」,「深部静脈血栓症の予防の看護」,「手術当日の手術室入室までの声かけ」,「疼痛スケールを用いた評価と看護ケア」,「心電図モニターの装着」,「気管挿管」,「手術前看護のイメージ化」,「BLS技術の習得」の8課題である。以上のオンライン演習は,臨床の看護実践場面を設定し,学生が看護師役・患者役を担い実施したこと,デブリーフィングの時間を設けたこと,本演習の事前課題により得た知識(興味対象関連の知識)と演習中課題の完成および事後課題への取り組み(特殊的好奇心)により,演習内容が定着し実習での活用が可能であったことで,シミュレーション教育とほぼ同様の効果が得られ,臨地実習で活用できたと考える。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.32.2_200