第8回臨床心臓病フォーラムテーマ『心肺機能障害と不整脈』 講演2睡眠時無呼吸症候群と不整脈
閉塞型睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) は, 睡眠中に頻回に上気道が閉塞し, 著しい低酸素血症と中途覚醒を呈する特異な病態である, 特に, 頻回にみられる低酸素血症は, 心血管イベントの発症を高め, OSAS患者の死亡率を高めるとされている.本稿では, OSASと不整脈との関連についてレビューし, 一部, 我々の成績についても報告する.これまでの結果からは, 両者の直接的な関連のエビデンスは乏しいが, 重症例においては関連性が高いと考えられている.また, 最近, 心房ペーシングが一部の中枢型SASに有効との報告が出て注目を集めたが, その後の追試では必ずしも一定の結果が得られておらず今後の課題...
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Published in | 心電図 Vol. 26; no. Suppl2; pp. 17 - 24 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
2006
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.26.Suppl2_17 |
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Summary: | 閉塞型睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) は, 睡眠中に頻回に上気道が閉塞し, 著しい低酸素血症と中途覚醒を呈する特異な病態である, 特に, 頻回にみられる低酸素血症は, 心血管イベントの発症を高め, OSAS患者の死亡率を高めるとされている.本稿では, OSASと不整脈との関連についてレビューし, 一部, 我々の成績についても報告する.これまでの結果からは, 両者の直接的な関連のエビデンスは乏しいが, 重症例においては関連性が高いと考えられている.また, 最近, 心房ペーシングが一部の中枢型SASに有効との報告が出て注目を集めたが, その後の追試では必ずしも一定の結果が得られておらず今後の課題である. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.26.Suppl2_17 |