五感を刺激する園芸療法

園芸療法の特徴について概観した後,ハーブの栽培と利用による効果測定の実験例を紹介した.ハーブを用いた園芸作業は,心理学的指標である精神健康調査および気分プロフィール検査から神経症症状や一時的な気分の改善に有効であること,生理学的指標である唾液中コルチゾール濃度とフリッカー値から,園芸作業がストレスや中枢性疲労の解消に効果的であることなどが明らかとなった.また,医療機関や福祉施設における実践から得られた症例もいくつか紹介した....

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Published inにおい・かおり環境学会誌 Vol. 39; no. 4; pp. 239 - 246
Main Authors 大釜, 敏正, 野田, 勝二, 小宮山, 政敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 におい・かおり環境協会 25.07.2008
におい・かおり環境協会
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ISSN1348-2904
1349-7847
DOI10.2171/jao.39.239

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Summary:園芸療法の特徴について概観した後,ハーブの栽培と利用による効果測定の実験例を紹介した.ハーブを用いた園芸作業は,心理学的指標である精神健康調査および気分プロフィール検査から神経症症状や一時的な気分の改善に有効であること,生理学的指標である唾液中コルチゾール濃度とフリッカー値から,園芸作業がストレスや中枢性疲労の解消に効果的であることなどが明らかとなった.また,医療機関や福祉施設における実践から得られた症例もいくつか紹介した.
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.39.239