医薬品SPDにおける業務委託状況 DPC/PDPS対象病院へのアンケート調査を通じて

本研究の目的は,医薬品SPDについての自治体病院以外をも対象としたアンケート調査により,導入状況・運用状況を定量的に示すことである。このため,2022年度DPC/PDPS対象病院(1764病院)を対象として,2023年2月から4月にかけてSPD業務を管轄する購買担当者への郵送アンケート調査として実施し,最終的に322病院から有効回答を得て分析した(有効回答率18.3%)。結果として,調査回答病院では約4割の医療機関で導入され,とくに公的病院・病床規模が大きい病院で普及が進んでいたことが明らかになった。また,運用形態について,個別業務としては発注業務,検収業務,搬送業務が多くの病院で契約の中核部...

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Published in医療と社会 Vol. 34; no. 4; pp. 505 - 513
Main Authors 阪口, 博政, 古井, 健太郎, 荒井, 耕, 渡邊, 亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 医療科学研究所 21.02.2025
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ISSN0916-9202
1883-4477
DOI10.4091/iken.2024.005

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Summary:本研究の目的は,医薬品SPDについての自治体病院以外をも対象としたアンケート調査により,導入状況・運用状況を定量的に示すことである。このため,2022年度DPC/PDPS対象病院(1764病院)を対象として,2023年2月から4月にかけてSPD業務を管轄する購買担当者への郵送アンケート調査として実施し,最終的に322病院から有効回答を得て分析した(有効回答率18.3%)。結果として,調査回答病院では約4割の医療機関で導入され,とくに公的病院・病床規模が大きい病院で普及が進んでいたことが明らかになった。また,運用形態について,個別業務としては発注業務,検収業務,搬送業務が多くの病院で契約の中核部分として実施され,薬剤部内在庫管理業務,ピッキング業務,各部署在庫管理業務,消費データ抽出・分析業務が契約のオプションとして導入され,私的病院・病床規模が小さい病院・現在の運用が近年開始された病院でその範囲が広がっていたことが示された。
ISSN:0916-9202
1883-4477
DOI:10.4091/iken.2024.005