幸福感,健康感と睡眠休養感,社会的つながり,ライフスタイルとの関連 well-beingを高める睡眠促進行動の提案

本研究では,幸福感,健康感と睡眠休養感,社会的つながり(相談相手,信頼感),ライフスタイル(運動習慣,食事バランス,笑い習慣,生きがい,ストレスのなさ)との関連を検討すること,well-being を高める睡眠促進行動について,提案することを目的とした。B 市在住の2,001 名を対象に分析した。ロジスティック回帰分析の結果,幸福感に成人,高齢世代ともに相談相手,笑い習慣,生きがい,睡眠休養感, ストレスのなさが関連し,健康感には,睡眠休養感,生きがい,ストレスのなさが関連していた。 本研究結果より,成人,高齢世代ともに,幸福感には,相談相手がいること,笑い習慣や生きがいがあること,睡眠で休養...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in睡眠と環境 Vol. 18; no. 2; pp. 1 - 12
Main Authors 山岡, 香織, 田中, 秀樹, 松木, 太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本睡眠環境学会 31.12.2024
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1340-8275
2758-8890
DOI10.60259/jsleepenvi.18.2_1

Cover

More Information
Summary:本研究では,幸福感,健康感と睡眠休養感,社会的つながり(相談相手,信頼感),ライフスタイル(運動習慣,食事バランス,笑い習慣,生きがい,ストレスのなさ)との関連を検討すること,well-being を高める睡眠促進行動について,提案することを目的とした。B 市在住の2,001 名を対象に分析した。ロジスティック回帰分析の結果,幸福感に成人,高齢世代ともに相談相手,笑い習慣,生きがい,睡眠休養感, ストレスのなさが関連し,健康感には,睡眠休養感,生きがい,ストレスのなさが関連していた。 本研究結果より,成人,高齢世代ともに,幸福感には,相談相手がいること,笑い習慣や生きがいがあること,睡眠で休養がとれていること,ストレスのなさが重要であることが示唆された。一方,健康感は,成人,高齢世代ともに,睡眠休養感,生きがい,ストレスのなさが重要であることが示唆された。つまり,幸福で健康であるためには,成人,高齢世代ともに,睡眠で十分に休養をとり,生きがいをもって生活することが重要であることが示唆された。 さらに,well-being を高めるには,成人,高齢世代ともに,「夕方以降は居眠りをしない」,「寝床で悩み事をしない」,「休日も,起床時刻が平日と2 時間以上ずれないようにする」などの睡眠促進行動が重要であると示唆された。
ISSN:1340-8275
2758-8890
DOI:10.60259/jsleepenvi.18.2_1