自律ロボットからの働きかけと感性 接近行動および棒振り動作の効果
「1. はじめに」近年, 生活支援や業務支援などを目的とした, 人々の生活の場に導入するロボット開発が進められている. 中でも, 建物内外の掃除や巡回警備のような, 単純でつらい作業を人間に代わって行うエージェント・ロボットが徐々に普及してきている[1]. 2002年に発表された, iRobot社の家庭用掃除ロボットRoombaの出荷台数は, 2006年5月には200万台を超えた[2]. このようなロボットがすでに家庭の中にも入り込んでいることがわかる. エージェント・ロボットの多くは, センサーやプログラムを持ち, 与えられた仕事を自律的に遂行する. また, パートナー・ロボットとして, 人...
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| Published in | 感性工学研究論文集 Vol. 7; no. 4; pp. 709 - 716 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本感性工学会
2008
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1346-1958 1884-524X |
| DOI | 10.5057/jjske2001.7.709 |
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| Summary: | 「1. はじめに」近年, 生活支援や業務支援などを目的とした, 人々の生活の場に導入するロボット開発が進められている. 中でも, 建物内外の掃除や巡回警備のような, 単純でつらい作業を人間に代わって行うエージェント・ロボットが徐々に普及してきている[1]. 2002年に発表された, iRobot社の家庭用掃除ロボットRoombaの出荷台数は, 2006年5月には200万台を超えた[2]. このようなロボットがすでに家庭の中にも入り込んでいることがわかる. エージェント・ロボットの多くは, センサーやプログラムを持ち, 与えられた仕事を自律的に遂行する. また, パートナー・ロボットとして, 人への案内や見守りなどの遂行を目指したロボットには, 人や動物の形に似せられているものも多い. このようなロボットはもはや, ただ存在するだけのモノとは捉えにくく, もちろん人間でもない. その間の中間的な存在であるパートナーとして, 仕事場を共有する人々に受け入れられていくには, 人がそのロボットを理解し, 興味を持ち, 長期にわたる安定した愛着をもつことが必要だと考えられる. |
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| ISSN: | 1346-1958 1884-524X |
| DOI: | 10.5057/jjske2001.7.709 |