機能神経外科の研究開発と実践の協調 DBS治療の未来

機能外科領域では病態の解明が進むことにより新しい治療法が開発され, 新しい治療法が新たな病態の解明につながるという, いわゆるエコシステムが形成されている. 最近ではパーキンソン病に対するclosed loopの脳深部刺激療法のシステムが導入され, 本治療法のさらなる有効性の向上に貢献している. 一方, このシステムでは脳深部核のlocal field potentialを測定し記録することができる. これらのデータからこれまで収集が困難であった深部の電位からのパーキンソン病の病態解明が進められており, これが今後さらに新たな治療法の開発につながるものと期待されている....

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Bibliographic Details
Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 32; no. 10; pp. 640 - 646
Main Author 貴島, 晴彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経外科コングレス 2023
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.32.640

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Summary:機能外科領域では病態の解明が進むことにより新しい治療法が開発され, 新しい治療法が新たな病態の解明につながるという, いわゆるエコシステムが形成されている. 最近ではパーキンソン病に対するclosed loopの脳深部刺激療法のシステムが導入され, 本治療法のさらなる有効性の向上に貢献している. 一方, このシステムでは脳深部核のlocal field potentialを測定し記録することができる. これらのデータからこれまで収集が困難であった深部の電位からのパーキンソン病の病態解明が進められており, これが今後さらに新たな治療法の開発につながるものと期待されている.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.32.640