石炭の高圧水素化分解反応速度

北海道産褐炭 (住吉炭) と瀝青炭 (夕張炭) および住吉炭のアスファルト質の水添分解反に速度を回分式オートクンープにより測定した。実験の範囲はPr=225atm, Tr=300~450℃, tr=0~200minである。石炭の水添反応は二段階に分れ, 第I段階は速度が大きく, 第II段階は小さい。アスプアルト質は一段階で反応が進み, これらはすニー次反応であった。注吉炭の反応機構は (a) Coalk3→Oil1(b) Coalk1→Asphaltenek2→Oil2の並行反応で, 第II段階では (a) の反応が無視できると仮定すると実験結果をよく説明できた。...

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Published in化学工学 Vol. 29; no. 12; pp. 988 - 994,a1
Main Authors 前河, 涌典, 石井, 忠雄, 武谷, 愿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 05.12.1965
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ISSN0375-9253
DOI10.1252/kakoronbunshu1953.29.988

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Summary:北海道産褐炭 (住吉炭) と瀝青炭 (夕張炭) および住吉炭のアスファルト質の水添分解反に速度を回分式オートクンープにより測定した。実験の範囲はPr=225atm, Tr=300~450℃, tr=0~200minである。石炭の水添反応は二段階に分れ, 第I段階は速度が大きく, 第II段階は小さい。アスプアルト質は一段階で反応が進み, これらはすニー次反応であった。注吉炭の反応機構は (a) Coalk3→Oil1(b) Coalk1→Asphaltenek2→Oil2の並行反応で, 第II段階では (a) の反応が無視できると仮定すると実験結果をよく説明できた。
ISSN:0375-9253
DOI:10.1252/kakoronbunshu1953.29.988