実習スーパービジョンにおける実習指導者と社会福祉士養成校教員との連携に関する現状と課題 フォーカスグループインタビューデータのテキストマイニングから
近年,福祉に関わる様々な問題が取り上げられ,支援を担う社会福祉専門職の質と量の確保が求められるようになった。社会福祉士の養成においては,これまで以上に現場実習の在り方について大きな期待が寄せられており,実習先の実習指導者(以下,「実習指導者」とする。)と社会福祉士養成校教員(以下,「養成校教員」とする。)のスーパービジョンが果たす役割は大きい。そこで,本研究では平成29年度実習指導者フォローアップ研修のテーマとして取り上げ,相談援助実習の実習スーパービジョンにおいて,養成校と実習指導者との連携の現状と課題を明らかにすることを目的とした。調査は研修参加者を対象としフォーカスグループインタビューを...
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Published in | 健康科学大学紀要 Vol. 15; pp. 13 - 21 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
健康科学大学
2019
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Subjects | |
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ISSN | 1882-5540 2433-4634 |
DOI | 10.24582/bhsu.15.0_13 |
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Summary: | 近年,福祉に関わる様々な問題が取り上げられ,支援を担う社会福祉専門職の質と量の確保が求められるようになった。社会福祉士の養成においては,これまで以上に現場実習の在り方について大きな期待が寄せられており,実習先の実習指導者(以下,「実習指導者」とする。)と社会福祉士養成校教員(以下,「養成校教員」とする。)のスーパービジョンが果たす役割は大きい。そこで,本研究では平成29年度実習指導者フォローアップ研修のテーマとして取り上げ,相談援助実習の実習スーパービジョンにおいて,養成校と実習指導者との連携の現状と課題を明らかにすることを目的とした。調査は研修参加者を対象としフォーカスグループインタビューを実施した。その後,抽出されたデータを基にテキストマイニング分析を行った。カテゴリ間の関連を見るために主成分分析を行い,より詳細な分析を行うためクラスター分析を行った結果,6つのグループが抽出された。実習スーパービジョンの現状と課題として,連携の基盤にある実習指導者と養成校教員との密な会話・対話の関係構築の必要性,実習指導者の養成の課題と養成校教員の巡回指導の果たす役割分担の問題,様々な多面な側面をもつ実習生に対する実習評価・指導の難しさの3つが示された。 |
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ISSN: | 1882-5540 2433-4634 |
DOI: | 10.24582/bhsu.15.0_13 |