転子果長測定における大転子測定点に関する調査 理学療法士を対象として

本研究の目的は、理学療法士が転子果長測定時にランドマークとする大転子のどの部位を測定点としているかを明らかにすることである。対象は6か所の医療施設に勤務する理学療法士33名とした。大腿骨模型を用いて、転子果長測定時に大転子の中で測定点とする部位にマーカーを貼付してもらった。マーカーをデジタルカメラで撮影し、画像解析ソフトを用いてマーカー座標を同定した。分析の結果、多くのマーカーが大転子の最外突出部付近に存在したが、大転子の上端部、下部、後部にもマーカーが存在し、全体として広範囲な分布が認められた。転子果長測定における検者間信頼性向上のためには大転子測定点の統一が必要と考えられる。...

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Published in形態・機能 Vol. 15; no. 2; pp. 48 - 56
Main Authors 雄賀多, 聡, 三和, 真人, 大谷, 拓哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published コ・メディカル形態機能学会 2016
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ISSN1347-7145
1884-6084
DOI10.11172/keitaikinou.15.48

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Summary:本研究の目的は、理学療法士が転子果長測定時にランドマークとする大転子のどの部位を測定点としているかを明らかにすることである。対象は6か所の医療施設に勤務する理学療法士33名とした。大腿骨模型を用いて、転子果長測定時に大転子の中で測定点とする部位にマーカーを貼付してもらった。マーカーをデジタルカメラで撮影し、画像解析ソフトを用いてマーカー座標を同定した。分析の結果、多くのマーカーが大転子の最外突出部付近に存在したが、大転子の上端部、下部、後部にもマーカーが存在し、全体として広範囲な分布が認められた。転子果長測定における検者間信頼性向上のためには大転子測定点の統一が必要と考えられる。
ISSN:1347-7145
1884-6084
DOI:10.11172/keitaikinou.15.48