多次元確率過程のシミュレーション理論の物理的意味について
筆者は先に土木学会論文報告集第253号で多次元非定常確率過程の相互スペクトルを提案し, それを満足する多次元非定常確率過程のシミュレーション法を導き, 地震動解析への応用について論じた.その後, 理論の基礎となった数学モデルを検討した結果, その物理的意味を明らかにすることができたので, 定常過程の場合もあわせて整理し, ここに報告する.理論を整理するに際し, 本論はCJ.DoddsとJ.D.RobsonおよびJ.S.Bendatの周波数領域における多入出力系理論の最近の成果から多くの示唆を得てまとめたものである. なお, 本論で明確にされた多次元確率過程の理論構成は地震波動特性や地盤の伝達関...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 土木学会論文報告集 Vol. 1978; no. 270; pp. 131 - 134 | 
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | English Japanese  | 
| Published | 
            公益社団法人 土木学会
    
        20.02.1978
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0385-5392 1884-4936  | 
| DOI | 10.2208/jscej1969.1978.270_131 | 
Cover
| Summary: | 筆者は先に土木学会論文報告集第253号で多次元非定常確率過程の相互スペクトルを提案し, それを満足する多次元非定常確率過程のシミュレーション法を導き, 地震動解析への応用について論じた.その後, 理論の基礎となった数学モデルを検討した結果, その物理的意味を明らかにすることができたので, 定常過程の場合もあわせて整理し, ここに報告する.理論を整理するに際し, 本論はCJ.DoddsとJ.D.RobsonおよびJ.S.Bendatの周波数領域における多入出力系理論の最近の成果から多くの示唆を得てまとめたものである. なお, 本論で明確にされた多次元確率過程の理論構成は地震波動特性や地盤の伝達関数の解明などの基礎となりうるものである. | 
|---|---|
| ISSN: | 0385-5392 1884-4936  | 
| DOI: | 10.2208/jscej1969.1978.270_131 |