帯水層へのCO2処理に関する研究 CO2溶解特性について

CO2を帯水層へ固定化する場合の基礎データを得る目的で, 各種パラメータ変化に伴うCO2の水への溶解度を測定し, 以下の結果を得た. (1) CO2-H2O系での測定を行い, 文献値とよく一致し, 測定値の信頼性を確認した. (2) 温度 : 30~70℃, 圧力 : 25~200ata.におけるCO2の水への溶解度について, 塩分 (0~2.7wt.%) および気相のメタン濃度 (0~75mol%) の影響を測定し, 塩分によりCO2の水への溶解度は減少し, 気相CO2分圧にほぼ比例して, CO2の水への溶解度は変化することを定量的に把握した. 引き続き広範囲の試験を継続する予定....

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Published in化学工学論文集 Vol. 19; no. 5; pp. 914 - 918
Main Authors 野口, 嘉一, 飯島, 正樹, 伊藤, 和逸, 堀添, 浩俊, 田崎, 義行, 小出, 仁, 進藤, 勇治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 10.09.1993
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ISSN0386-216X
1349-9203
DOI10.1252/kakoronbunshu.19.914

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Summary:CO2を帯水層へ固定化する場合の基礎データを得る目的で, 各種パラメータ変化に伴うCO2の水への溶解度を測定し, 以下の結果を得た. (1) CO2-H2O系での測定を行い, 文献値とよく一致し, 測定値の信頼性を確認した. (2) 温度 : 30~70℃, 圧力 : 25~200ata.におけるCO2の水への溶解度について, 塩分 (0~2.7wt.%) および気相のメタン濃度 (0~75mol%) の影響を測定し, 塩分によりCO2の水への溶解度は減少し, 気相CO2分圧にほぼ比例して, CO2の水への溶解度は変化することを定量的に把握した. 引き続き広範囲の試験を継続する予定.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.19.914