高速液体クロマトグラフィーによる食品中のアセトイン,ジアセチル及びアセトアルデヒドの定量

食品中のアセトイン,ジアセチル,アセトアルデヒドを2,4-ジニトロフェニルヒドラジンにより誘導体化した後,HPLCを用いて高感度に同時定量する方法を確立した.食品からの抽出法として,メタノールを用いることにより,タンパク質や油脂などの除去を容易とし迅速簡便化した.本法の検量線は0.1~6.0μg/mlで直線性を示し,検出限界は0.05~0.1μg/g,回収率は91~100%,相対標準偏差は1.7~3.9%と良好であった.なお,ジアセチル,アセトアルデヒドにつき本法と従来法の一つであるGC法を比較した結果,測定値に有意差が認められず,相対標準偏差は本法が優れていた....

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Published in分析化学 Vol. 39; no. 7; pp. 405 - 409
Main Authors 藤山, 勝二, 皆川, 憲夫, 澤, 潤一, 松浦, 弘明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 05.07.1990
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.39.7_405

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Summary:食品中のアセトイン,ジアセチル,アセトアルデヒドを2,4-ジニトロフェニルヒドラジンにより誘導体化した後,HPLCを用いて高感度に同時定量する方法を確立した.食品からの抽出法として,メタノールを用いることにより,タンパク質や油脂などの除去を容易とし迅速簡便化した.本法の検量線は0.1~6.0μg/mlで直線性を示し,検出限界は0.05~0.1μg/g,回収率は91~100%,相対標準偏差は1.7~3.9%と良好であった.なお,ジアセチル,アセトアルデヒドにつき本法と従来法の一つであるGC法を比較した結果,測定値に有意差が認められず,相対標準偏差は本法が優れていた.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.39.7_405