土器はいかに考古遺物になるのか 1970年代に流出したバーンチェン土器の寄贈をめぐる事例から

近年、海外に流出した文化財をめぐる議論が活発化している。特に、収奪、盗掘された文化財を本国へ返還することは一つの国際的な流れとなっているが、個別の事例を検討していくと必ずしも単純な問題ではないことがわかる。本発表では、タイ東北部のバーンチェン遺跡の1970年代に日本へ流出した土器をめぐって、年代測定や考古学者らの議論によって、いかに土器が考古遺物となるのか、寄贈先が決定していくのかを報告する。...

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Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. G23
Main Author 中村, 真里絵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2020
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2020.0_G23

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Summary:近年、海外に流出した文化財をめぐる議論が活発化している。特に、収奪、盗掘された文化財を本国へ返還することは一つの国際的な流れとなっているが、個別の事例を検討していくと必ずしも単純な問題ではないことがわかる。本発表では、タイ東北部のバーンチェン遺跡の1970年代に日本へ流出した土器をめぐって、年代測定や考古学者らの議論によって、いかに土器が考古遺物となるのか、寄贈先が決定していくのかを報告する。
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2020.0_G23